六つ子と六つ子で合コンしてみた - 1/2

*もしも同じ六つ子(♀)が居たらという話
*しかも合コンしちゃう
*おそチョロ・一カラ・トド十メインに話の都合上リバっぽいとこも。
※じょしまつさんが登場する前に書いたものだったので彼女たちとは全く別キャラです※
*女松『』男松「」で分けます

*名前が適当(おそ子・カラ子・チョロ子・一子・十四子・トド子)

おK?

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「合コンをします」

トド松が、いきなりこんなことを言い出したものだから。

「何を企んでやがる?!」

「うわあ驚く程に信用無いねー僕ー」

「当たり前だろトッティ。お前信じる位ならまだパチ台の方が信頼出来るわ」

「ひどい言われよう!!!」

兄と思えぬセリフを吐くのは、長兄おそ松。

他も、トッティ事件の直後なので、完全に信じてる感じじゃない。

「六つ子の男をご所望なんだって。これって運命感じない?向こう、女の子の六つ子ちゃんらしいよ?」

「「「「「なんだそれ超珍しい!!!」」」」」

「うん、見事な棚上げだね!!うちも六つ子じゃん!!意外といるもんだねー」

そんなわけあるかとチョロ松が突っ込むが、居たもんは仕方ない。

罠とかではなく、純粋に六つ子が求められているのなら、トッティを疑っても仕方ないだろうと、全員俄然乗り気になった。

「勿論行くよね?」

「「「「「イエスマイロード」」」」」

「うん、そういう露骨な掌クルー、嫌いじゃないよ!」

その後、トド松によって、久々の合コンだから絶対ヘマすんなと釘を刺され、一松とカラ松に至っては服まで指定されていた。トト子ちゃん事件の事を忘れてない。

「あとカラ松兄さんは喋っちゃだめだ。」

「・・・たまには無口な男でも演じるか」

「黙ってろクソ松」

「だから黙ってるってば」

「殺すぞクソ松」

「一松お前さては言いたいだけだな?!」

そんなやり取りもそこそこに、合コンの日はやってきた。

既に居酒屋の個室で待ってた松野家男子の前に現れたのは。

お『はっじめましてー松野おそ子です!うっわあやっべえマジで似てるわ!!!うひょー!!』

お「わあ!!すげえまじで六つ子だ!しかもうちとそっくりさんかよ・・・!おっもしれー!!!」

カ『・・・・・・松野、カラ子』

カ「・・・・・・松野カラ松」

チ『は、はじめまして、なんか、似てますね・・・似過ぎな位に…』

チ「そうですねー。初めて会った感じしないですもんねーっていやいや似過ぎってレベルじゃないわ!!なにこれドッペルゲンガー!!?性別違ってもいいなら間違いなくドッペルだわ!!!」

一『松野一子。さっき店員さんに顔めっちゃ見られたと思ったらそういうことね・・・』

一「・・・すげえ引くくらい似てんな。松野一松です。」

十『松野十四子です!!!趣味はやきゅう!!!肩強いよ!!」

十「松野十四松!!!やきゅういいよね!!俺も肩強いよ!!あとめちゃくちゃ足速いよ!!」

ト『はじめまして、松野トド子です♡うち以外の六つ子初めて会いましたけどそっくりですね!びっくり!』

ト「はじめましてー!松野トド松です!君とは初めてな筈だけどそんな気が全然しないなあ、これって運命だったりして?君ってとっても可愛いよね!」

軽い自己紹介が済んだ瞬間、互いの末っ子が互いの長男長女の肩を掴んだ。

お『どうした?!』

ト『姉さんお願い席変えて!!向こうの末っ子、私絶対合わない!!!!自分以外にあんなあざとキャラ作ってる人初めて見た!!自分見てるみたいですごい気持ち悪い!!!』

お『おお、本音はもう少し包み隠せ~?てか、どうも向こうも同じ会話してるっぽいけど』

ト『あ、じゃあ十四子姉さんと席変わってもらう、取りあえず対面じゃなければいいわもうこの際』

そんなわけで年齢順(というか生まれた順)に並んでいた六人だったが、松野家(女子)のトド子と十四子が席を入れ替わった。

ト『よろしくね、十四松くん!』

十「よろしくぅーーー!!」

ト「よろしく十四子ちゃん」

十『言いにくいっしょ?十子でも四個でもいいよ!!』

ト「四個はやめようか七話Bパートの題名みたくなっちゃうから」

十『何の話ぃー?』

ト「なんでもないよ、十四子ちゃん!」

十『あはは!!ねえ!!トド松くんは野球する?!野球!!ていうか合コンって野球!!?』

ト「野球じゃないよ~十四子ちゃん」

十「トド子ちゃんはトド松に似てるね!!」

ト『そうかな??でも男の子に似てるって言われてもちょっとどう反応していいかわかんないな!』

十「俺、トド松大好きだよ!優しいよ!!俺、馬鹿だからいっつも助けて貰うよ!」

十『あー私も私もぉ!!!トド子優しいんだよ!!いっつも一緒に遊んでくれる!ボール遊びはカラ子姉さん以外キャッチ出来ないからそれ以外!!』

十「うちもだ!!お揃い!!」

ト『うちの姉さんマジ天使』

ト「うちの兄さんもマジ天使」

ト「『お前にはやらんぞ^^』」

天使の戯れと悪魔の冷戦が開催された。

一方前の方では。

一『席変えていいなら私カラ子の隣がいい。』

チ『えー仕方ないな、いい?カラ子』

カ『・・・・・・(こくり』

お『お、いらっしゃーいチョロ子ー』

チ『ねーさんの隣か・・・めんどくさいな…』

お『ひどくね?!』

お「向こうの次女と四女は仲良しみたいだな、うちも変わる?」

カ「・・・・・・」

一「は?」

チ「いい加減なんか喋ろうカラ松?!僕が悪かった!!このままだと何しに来たかわからない!!」

カ「いいのか?無言キャラでなくて」

チ「いいよ、コミュニケーション無しよりは中二の方がいくらかネタになるよ」

カ「そうか、では。俺は松野家に生まれし次男、松野カラ松!!今日は君たちみたいな可愛い子猫ちゃんに会えて嬉しいぜ・・・」

一『「うわ痛った」』

カラ松の大変痛い自己紹介に誰もがドン引きしている中、これまで一言も話さなかった松野家次女、松野カラ子がぽっと頬を染めた。

カ『・・・カッコいい』

一「『はぁ?』」

カ「ほう?俺の良さがわかるとは・・・素敵なレディも居たものだ」

カ『・・・チョロ子、ごめん』

チ『は?おい、やめ、ばか!!』

カ『貴方は・・・もしや前世で何か繋がりがあったのでは・・・?とても運命を感じるんだが・・・!!』

カ「・・・そうかもな。俺とお前は前世実はっぶふぉお」

チ『あーあ、せっかく黙らせといたのに、本性出ちゃったか』

一『・・・そこの痛いクソ男とは違って、カラ子は可愛いからいいし』

お『お前さ、その2ミリでいいから私らにもデレない?』

一『私のデレはカラ子専用だから。ね?カラ子?」

カ『カラ松くん?!大丈夫か?!メニュー刺さってる刺さってるぞ!!!』

カ「・・・平気さ、この程度良くあることだしな・・・」

カ『よくあるのか?!血塗れだぞ?!ほら、拭いてやるからこっち向いて』

カ「すまん・・・でも、血塗れの俺も・・・悪くないだろ?」

カ『・・・本当だ!!かっこいいぜ!!』

一『カラ子!!!!!お願い目醒まして!!そいつめちゃくちゃ痛いバカ!!!!』

一「カラ松調子乗り過ぎ殺すぞ」←メニュー投げた人

カ「なんだ?嫉妬か一松っぐほお」

一「なわけあるかぶん殴るぞ」

カ『もう殴ってるぞ!!!でも、倒れてても素敵だ…!!』

一『おいいいいそこの私そっくりゴミ男!!!そこの痛い奴をカラ子の前からひっさげろォオオ!!』

一「一松です。」

一『どうでもいいわ!!』

どうやら姉妹の方は四女が次女を溺愛してるようだった。

しかも若干百合臭い。姉さんの方もまんざらじゃなさそうだし。今はカラ松ばっか見てるけど。

一松は実は密かにこのクールっぽくて綺麗系の次女を狙ってたのでカラ松にイライラを投げるかのようにメニューで殴った。

そこはかとなく(ほんとは大好きな)兄に似ていて、可愛いなあ(泣かせたいなあ)と思ってたら、まさかの痛さまで似ていて、これはもう惚れるしかない。運命だ、とか考えてたら(当然無表情で)前に座っていた自分そっくりな四女が全力でメンチ切ってきた。

一『・・・何』

一「別に。あんた、男嫌いならなんで合コンきたわけ』

一『カラ子が来るからに決まってんでしょ。別に私男嫌いじゃないし。人間が苦手なだけだし』

カ「おや、君はどことなく雰囲気が一松に似てるな。とても可愛い子猫ちゃん。」

一『ありがとう死ね』

一「くたばれ死ね」

カ「死ね?!」

カ『カラ松くん素敵だ・・・!!!』

カ「もっと褒めていいんだぜ・・・?褒められること少ないので切実にお願いします」

カ『カラ松くんかっこいー!!なんで褒められないんだ?!こんなにカッコいいのに!!』

カ「君は俺の女神か天使か・・・素敵な歌で俺を惑わす麗しのローレライか・・・君になら騙されてもいいぜ」

カ『じゃあカラ松くんは私の事を攫ってくれる騎士様か・・・?貴方にならどこまででも攫われてあげても構わない」

一「『痛いわ!!!!!!!!!』」

一『・・・あ?うちのカラ子は痛くないし。そっちの次男だけマジ痛いんだけど』

一「は?もれなく二人とも痛いけど?あ?もしかしてそっちの人ですか??」

一『は?何言ってんの??は??』

一『「よろしいならば戦争だ」』

ナルシスト二人は相性最高だったようだけど、自己否定二人組の相性はどうも最悪の様だった。

二番目四番目がそこはかとなく修羅場ってると。

お『しっかしマジで似てんな。多分性格も』

お「だなーなあなあ、おっぱい触っていい?」

チ「言い分けねえだろ何言ってんのクソ兄貴!!」

お『お?触る?いいよー二分3千円で手を打とう!』

チ『いいわけねえだろ馬鹿姉貴!!!!!』

お『あ、でも巨乳好きなら十四子が一番でかいぞ。私全員の乳を揉んできたからな!!でかさなら任せろ!!』

チ『だああああヤメロ!!姉妹のプライバシー!!!!』

お「お!!教えて教えて!!」

チ「おっさんかおめえは!!!」

お『でかい順に、十四子、チョロ子、私、カラ子、トド子、一子だな!カップ数は内緒★私的に一番のボンキュボンは十四子で、モデル体型はカラ子かな?あいつらは運動するし鍛えてるからすげえ締まってていい体だぜ!』

お「へー、チョロ子ちゃん着痩せするタイプ?」

チ「セクハラすんな!!す、すみませんうちの愚兄が」

チ『いいえ、うちも似たようなもんなんで・・・余計なことしなきゃいい姉さんなんですよ?』

お『しかしおそ松くんさ、私にチンコ生えたらきっとお前だなってくらい似ててさっきからごめん見るだけで笑いそうにっぶははは!!!』

チ『笑ってんじゃん!!!てかはしたないよバカ!!女の子がち、・・・ッとか言うなバカ!!』

お『ん~?私変なこと言ったっけ?ちゃんと言ってくれなきゃわかんないよ~お姉ちゃん馬鹿だし?』

チ『だ、だからぁ・・・!ち、ち・・・・~~~ッって!!言わせたいだけでしょう?!』

お『あ?ばれた?』

チ『ばれるわ!!何この羞恥プレイ!!!』

お「チョロ子ちゃん可愛いなー」

お『だろ?簡単にはやんねーけどな?』

チ「君のお姉さんパワフルだね・・・」

チ『・・・いつもはもうちょっと・・・・・・・・・ひどいんです』

チ「君の苦労が伺い知れるよ・・・」

チ『・・・姉さんはこれだし、カラ子はこじらせてるし、一子はそんなカラ子にこじらせてるし、十四子はこないだドブ川バタフライしてたしトド子は男関係トラブル起こしまくりで!!」

チ「どこも一緒だねえ・・・」

暫く談笑した後、十四子とチョロ子がトイレに行くといったらカラ子が私も行こうと付いて行った。カラ子が行くならと一子も行った為、女子はおそ子とトド子のみとなる。

この中では比較的良心的な人が居なくなり、暫く戻ってこないのだけれど、女子はトイレ長いって聞くし、それよりこのメンバーでどうなることかとチョロ松が不安がってると。

おそ松が、カラ松に耳打ちする。

お「カラ松。煉瓦の上に猫」

カ「・・・わかったぜ、兄さん」

お『っあはは!!!まじかよ・・・!』

おそ松がわけわからない事を言って、カラ松が同意、それを聞いたおそ子が爆笑しだした。

お「ん?何がおかしい?」

お『超おかしいな!!だって・・・暗号まで同じとか、笑えるだろ?』

最早暗号じゃねえし!そう言って笑うおそ子に、おそ松が珍しく冷えた目で問う。

お「暗号・・・で、内容も分かってんのに余裕だね?いいの?何もしないで。長女なのにさ」

お『バカ言うなよ、お前の暗号、カラ松くんに宛てた奴だろ?そんならうちだって一緒に決まってんじゃん』

今度はおそ子の目が細められ、猫の様に笑う。

お『うちのカラ子が着いてんだ。心配ねーよ』

でもま、いいとこばっかくれてやるのも面白くねえし?

そう言ってよっこいしょ、と立ち上がった。

お『ほら、行くんだろ?私も特別に付き合ってやんよ』

お「・・・女の子だしさ、一応、今回は俺らに任せとけばぁ?」

お『一応言っとくけど多分行った頃にはほぼ終わってるぜ?カラ子の蹴りは凶器だし、拳は普通にリンゴ砕くぞ』

カ「逞しいな!痺れるぜ・・・」

お『お前のそういうとこ嫌いじゃね―わ私』

上三人が俺らもトイレ、と席を外すのを、残されたメンバーがじっと見つめ、目を合わせた。

これはもうつけるしかないと。

つけるにしては大人数で、いつも秘密の言葉でこっそり出ていってしまう愛しい兄と姉の後を追う弟妹達だった。

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